ブラシノキ

真っ赤な花が目を引くブラシノキは
オーストラリアからニューカレドニアに
分布する常緑性花木です。

名前のとおり、見たままのブラシノキの
最大の特徴は花の姿ですね。
ビンを洗うためのブラシそっくりの姿です。
英語でボトルブラッシュ(Bottlebrush)
とも呼ばれます。
和名はキンポウジュ(金宝樹)です。
おしべの先端が金の粉のように見える
ことからこの和名のようです。

名前のかわいさと姿のかわいさで
ご紹介しました。

リュウケツジュ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/リュウケツジュ

写真からもインパクトのある木だなと
伝わりますが、
名前のインパクトがすごいですね。

「竜血樹」とよばれる木は、
カナリア諸島、マデイラ諸島など、
およびモロッコの一部に生息している
ドラセナ属の木を指し、
1本の木を指す名前ではないようです。

幹を傷つけると、流血しているかのように
赤い樹液が出ます。
この樹液が固まって赤い固形物質と
なったものは、「竜血」と呼ばれて
薬品や染料などにされています。
(これが名前の由来とされています)
樹液が赤い理由は、
赤色のアントシアニン化合物が
含まれているからです。

木を切ったらのこぎりが赤くなるのは
ちょっと想像すると怖いですね
(ホラー的・・・汗)

ナンジャモンジャの木

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ナンジャモンジャ

今回はナンジャモンジャの木です。
ヒトツバタゴの木の別名と言われていますが
ヒトツバタゴに限らず、
名前のわからない木を
「ナンジャモンジャの木」と
言ったりするようです。
 ※水戸黄門が「この木はなんじゃ」と
  聞いたところ、
  よく聞き取れなかった人から
  「なんじゃもんじゃ」と返答され、
  それを木の名前だと勘違いして
  広まったという説もあります。
あんにゃもんにゃという名前も
あるそうです。

なんだかややこしくなってきましたが、
ナンジャモンジャの木 と
言われることが多い(?)
ヒトツバタゴについてです。
(写真もヒトツバタゴです)

モクセイの仲間で、5月頃に
小さい白い花をたくさん咲かせます。
ちょうど今時期でしょうか。

変わっているのは分布です。
日本では対馬、岐阜県の東濃地方、
愛知県の木曽川流域にピンポイントで
分布しているのです。
日本では希少な木として
岐阜県では絶滅危惧Ⅱ類に
指定されているそうです。

ラフレシア

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ラフレシア

東南アジアの島やマレー半島に生息する
ラフレシア(ラフレシア属の植物)は
世界最大の花を咲かせることで有名です。
直径は90センチほどにもなるそうです。

大きさも驚きですがにおいも驚き。
腐敗臭というか・・・そのような
強烈な匂いを放つそうです。
1週間ほど咲いた後は
すぐに腐ってしまうそうです。
(腐ると匂いはどうなるのだろうか・・・)

そして、この植物、さらに驚くことに
寄生植物なので葉っぱや根がないんです。
いろいろ謎すぎますね・・・。

 

タマカイ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/タマカイ

タマカイは、ハタの仲間です。
太平洋やインド洋に生息していて、
日本でも小笠原や和歌山、沖縄などの
暖かい海で確認されています。

ハタの仲間は大きな魚が多いですが
タマカイはその中でも特に大きくなる
魚です。
2~3メートル!
体重は最大で400kg・・・。
小型のサメを丸のみすることも
あるそうです。

タマカイは数が少なく、
生息状況もはっきりとは
わかっていないようです。
これ以上減らないといいですね・・・

ゲッカビジン

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲッカビジン

美しい花を夜に咲かせることで知られる
月下美人は、サボテンの仲間です。
きれいな花なので長く見ていたいですが、
一晩でしぼんでしまうんですよね。
月の晩に咲いてくれれば美しさ倍増ですが
満月に合わせて咲くという習性はないようです。

開花後の数時間は香りも強いです。
これは、花粉を運んでくれるコウモリを
引き寄せるためとも言われています。
また、お花は食べることもできるんだそうです。

夜に咲くのも、名前も、とても神秘的ですね。

ジャボチカバ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャボチカバ

ジャボチカバは南アメリカ大陸原産の木です。
濃い紫色の果実がなります。
甘酸っぱい、ぶどうのような
ブルーベリーのような果実だそうです。
なんだかおいしそうですが、
日持ちがしないそうですので、
なかなかお目にかかれないかもしれません。

この果実が、なんと、幹に直接なるのです。
(写真だとちょっとわかりにくいかもですが・・・)
この果実が幹にいっぱいくっついている様子は
ちょっと集合体苦手な人には
つらい見た目かもしれません・・・
(でもきっとおいしいんだろうなぁ)

イシクラゲ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/イシクラゲ

数々のへんないきものをご紹介してきましたが
特に、「これはへんだな」と思っていたものが
ありましたので、今回はそれを紹介します。

日本では比較的おなじみで、
わりとあちこちにこんなのがあったりします。
これは「イシクラゲ」という生物です。
名前にクラゲとありますが、藻の一種です。

乾燥した時期になると黒っぽくなり
(休眠状態になっているようです)
雨の後などは生き生きと?
ブヨブヨの緑色になります。
見た目はあまりおいしそうには見えませんが
問題なく食べられるそうです。
変な臭みやくせなどないようです。

ハナイカダ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ハナイカダ

ハナイカダは北海道南部以南の
森林に生息している、
モチノキの仲間の植物です。

写真を見ていただくと、
葉っぱの真ん中に花が咲いているのが
わかるかと思います。
(実も真ん中にできます)
この姿が「ハナイカダ」の名前の由来です。

花の咲く場所も変わっていますが
別名も不思議です。
ヨメノナミダといいます。
嫁ぎ先でつらい思いをした嫁が、
山中でひっそりと流した涙が葉の上に落ちた
という民話が由来になっているそうです。
別名がせつなすぎますね・・・。

ヤドリギ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤドリギ

冬になると見かける、枝にくっついた
マリモみたいなポンポン状のもの・・・
ヤドリギは宿木とも寄生木とも書かれる、
不思議な生き物です。
冬に気づくことが多いのは、
落葉樹にくっついている
常緑樹のヤドリギが、
落葉後に目立つからのようです。
(夏でももちろんいる・・・
 そういえば気づかないです)

ヨーロッパでは神聖なる木、
幸福を呼ぶ木とされています。

さて、そんなヤドリギですが、
どうやって高い場所に生えることが
できているか ですが、
実は実に(←じつは、みに です)
特徴があります。
実は粘着性のものに覆われていて、
その実を食べた鳥がポトンと出すときに、
すんなり出てくれなくて
お尻を木にスリスリしたりするそうです。
それで木の枝などに種が残る・・・
そうです。
ヤドリギの種まき戦術、おそるべしです。