ネナシカズラ

写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ネナシカズラ属

世界中の温帯から熱帯に分布する
ネナシカズラ。
植物ですが、名の通り根がありません。
他の植物に寄生して生きます。
根がないと書きましたが、
発芽は地表で、その時は根があります。
数日以内に寄生する植物に
たどり着かないと、か、枯れてしまう。
(根があるのに枯れるとは・・・)
また、葉もほぼありません。
ごく小さな葉がある種もありますが、
それは葉緑素をわずかに持って
光合成をするものだそうで、
葉緑素を持たない種もあります。
植物だけど葉緑素がないのですね。

根も葉もないのは、
寄生のための進化の結果なのでしょうかね。
すごい進化です。

ケマンソウ

写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ケマンソウ

4月から6月にかけて
あちらこちらで見かける
この変わった形のお花。
ケマンソウといいます。
「ケマン」という仏具に
形が似ていることから
この名前が来ています。
別名「タイツリソウ」
タイがぶらさがって
並んでいるようにも見えますね。
英語の別名で、
「bleeding heart」(血の垂れる心臓)
とも呼ばれます。
ちょっとこわい別名ですね。

可愛いお花ですが、
根茎と葉に毒があるそうです。
お庭に植える際は気を付けて!

フィンガーライム

写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フィンガーライム

4~8センチの円筒形の実がなる
フィンガーライム。
果実の色は、緑や赤など。
オーストラリアなどで見られるそうです。
名前に「ライム」とありますが
見た目はあまりライムに似ていませんね。
実はこの果実、中が変わっています。
写真の赤い実がそうなのですが、
切ると、プリプリとした丸い実なのです。
別名、キャビアライムです。

食べ方は、アイスクリームに乗せたり
お好みで肉や刺身に乗せて食べても
いいようです。
甘味があまりなく、酸味と苦み、
とのことですので、
ライムと同じように
食べることができそうですね。

サンカヨウ

写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/サンカヨウ

今日ご紹介するのは、
ひさしぶりの植物です。

サンカヨウ(山荷葉)は、
本州の中部より北の、
山の中の湿った場所に
生息しています。
春から初夏にかけて
2センチほどの小さな
白い花を咲かせます。

変わっているのは、
この花は雨に濡れると、
花びらが透明になるのです。
乾くと白色に戻ります。
なんとも可憐な性質ですね。

竜血樹【辰年しめくくりシリーズ】

写真出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/リュウケツジュ

【辰年しめくくりシリーズ】
12月は今年の干支、辰年を振り返りましょう。
1月にも特集しましたが、
「ドラゴン」(っぽい?)
生き物の特集です。

今年最後のご紹介になります。
第五弾は竜血樹(リュウケツジュ)です。

辰年にちなみ、ドラゴンっぽい?生き物
ということで竜血樹をご紹介します。
漢字名に「竜」が入っています。
姿は全然ドラゴンっぽくなく、
実は植物(木)です。

以前に一度ご紹介している竜血樹。
名前がなんだかすごいです。
モロッコや、カナリア諸島、
マデイラ諸島などに生えています。

名前に「血」という字が入っていますが、
この名前の由来は、
はい、そうなんです。
幹に傷をつけると、
赤い樹液が出てくるそうです。
その樹液は、染め物に使われたり
漢方薬として使われたりしているようです。
 ※樹液は、本当に「流血」っぽいです。
  ちょっとびっくり。汗
木の形もユニークですよね。

今年もご覧くださいまして
誠にありがとうございました。
来年も色々ご紹介していきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

セコイア【大きいシリーズ】

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/セコイア

【大きいシリーズ】

7月は、「大きい」生き物の特集です。
第三弾はセコイアです。

セコイアはアメリカ西海岸沿岸の
一部に自生する、ヒノキの仲間です。
ちょっと日本では想像ができないですが
なんと、高さ115メートルになるものも
見つかっているそうです。
幹の直径は最大で9メートル・・・
そりゃあ、100メートル伸びるには
幹も太くないといけませんよね・・・。

植物もおどろきの大きさになるのですね。

シメコロシノキ【ちょっとコワイシリーズ】

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/絞め殺しの木

3月は「ちょっとコワイ」生き物の特集です。
第一弾はシメコロシノキです。

ものすごいインパクトのある名前ですね。
おだやかじゃないなぁ・・・汗

実は、イチジクの仲間など
いくつかのツル植物の俗称なんです。
もちろん、名の通り、
宿主植物に巻き付いて
しめころしてしまうという
特徴を持った植物です。
これは、太陽の光を取り合う
熱帯雨林で生きるための特性だそうです。
ものすごい進化の仕方ですね。

ショクダイオオコンニャク【大きいシリーズ】

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ショクダイオオコンニャク

2月は「大きい」生き物の特集です。
第四弾はショクダイオオコンニャクです。

インドネシアやスマトラ島の
熱帯雨林に生息している
ショクダイオオコンニャク。
調べると、謎が深まるばかり・・・。

サトイモ科コンニャク属の植物
とのことですが、
花がでかすぎる・・・
1.5メートルとも言われる花は
周期はなく、
何年かけて咲かせるようです。
(このサイズの花では、体力?
 を使い果たしてしまいそうですね)
そして、虫をおびきよせる「匂い」は
人間にとっては「悪臭」だそうです。
しかもしかも、
中心にそびえるものは、匂いを
より遠くに届けるため、発熱するそうです。

きっと、必要があってこのように
進化したのだと思いますが、
それにしてもすごいですね。

リュウケツジュ【辰年シリーズ】

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/リュウケツジュ

24年1月は今年の干支、辰年にちなんで
名前に「ドラゴン」がつく生き物の特集です。

第三弾は以前にご紹介した
「リュウケツジュ」です。

リュウケツジュは「竜血樹」と書きます。
カナリア諸島やマデイラ諸島などに
生息しています。
成長すると20メートルほどになる大木です。

名前の由来ですが、
この木の樹液は空気に触れると
赤くなるそうです。
なので、木の幹に傷をつけると
まるで血が出るように見えるというわけです。

その樹液は、薬や染料として
使われていた時代もあり
木は大事にされているようです。

ヒガンバナ【毒のあるいきものシリーズ】

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒガンバナ

10月は毒のあるいきものを
ご紹介しようと思います。
第一弾はヒガンバナです。

ヒガンバナは「曼殊沙華」とも呼ばれ
(リコリスとも呼ばれます)
秋を感じるお彼岸のころに
あちこちで群生で咲いているのに
遭遇しますね。
「もう秋だなぁ」とか
「ここにこんなにヒガンバナが咲くんだ」なんて
思いながら見たりしますね。

花の形も美しいこのヒガンバナは
種は作らず、球根を増やして増えていきます。
その球根に強い毒がある有毒植物なんです。
モグラなどの害獣対策として、
田んぼのあぜに植えられることもあったようです。
危険ですので、見て楽しむだけにしましょうね。