ホウネンエビ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ホウネンエビ

体長2センチほどの細長い体で、
11対の脚を上に向けて泳ぐホウネンエビは
プランクトンの仲間で、
5月下旬から6月上旬の田んぼの中で見つかります。

名前の由来は、「大発生する年は豊年になる」
という言い伝えからです。

田んぼの中で見られるのは、1週間程度です。
そのわずかな期間で卵を産み、
夏・秋・冬と卵の状態で土中に過ごし、
次の春、田んぼに水が入ると孵化するのです。
卵は水なしでも大丈夫とは、すごいですね・・・。

ホトトギス

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ホトトギス

皆さんおそらく名前はご存じでしょう。
ホトトギスは、ハトより少し小さい、渡り鳥です。
インドあたりから5月ごろに日本にやってきます。

この鳥の変わっているところは、
ご存じの方も多いかもしれませんが、
子育てをしないところです。
卵はよそ様の巣へ産んで、あとはお任せ・・・
(托卵 といいます)
なんだか、なかなかのやり手 というか
やられたほうはかわいそう というか・・・
自然は本当に不思議ですね。

コアラ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/コアラ

皆さんご存じ、大人気のコアラ。
オーストラリアに住む、ぬいぐるみのような
かわいい生き物ですね。
いろいろと変わったところがあるのですが、
子育て中のお母さんが子供に食べさせる
ご飯の準備の方法が変わっています。
お母さんは、盲腸の中でエサのユーカリを
半分消化した状態にして離乳食を作るそうです。
子供は生後22週を過ぎたころから
離乳食を食べるそうですが、なんと
お母さんの肛門から離乳食を食べるそうです・・・
でもこの離乳食は子供にとって、とても大事なもの。
ユーカリの葉を消化するために必要な微生物を
この離乳食から得るそうです。
この方法がコアラにとって一番良い方法なのでしょうね。

アカメアマガエル

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/アカメアマガエル

コスタリカやグアテマラなど、
熱帯雨林に生息しているアカメアマガエルは
名前のとおり、赤い大きな目が特徴です。
手足はオレンジで、脇腹付近と足の付け根は明るいブルーと、
かなりカラフルなので、毒がありそうに思ってしまいますが、
毒はありません。

アカメアマガエルは、卵を水面の上に出ている葉に産みます。
孵化したオタマジャクシはそのまま下の水の中に落ちるわけですが、
孵化する前に敵が近づくことを振動などで察知すると、
オタマジャクシは孵化予定より早くても
卵から出てきて、水の中に逃げるそうです。
これはすごい生き残りの方法です。びっくり・・・

セッカ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/セッカ

スズメの仲間でスズメより小さいセッカは、
日本では沖縄から東北地方と、
広い範囲に生息しています。
主に昆虫などを食べますが、
変わっているのは繁殖のときの行動です。

オスは巣を作るのですが、
ヨシなどの葉を蜘蛛の糸を使って
縫って壺状の巣を作るのです。
蜘蛛の糸も、獲物を捕獲するときの
ベタベタする糸ではなく、
卵を包むときの特殊な糸を選んで、
葉に開けた穴に糸を通す、
文字通り縫い物をするんだそうです。

生き物はときおり、だれからも教わらずに
驚きの行動をしますね。
小さなセッカにもビックリです・・・・。

タカラダニ(カベアナタカラダニ)

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/カベアナタカラダニ

※小さい虫が苦手な方、すみません。

ちょうど今時期、5月ごろになると、
コンクリートの上などをよく見ると
赤い虫がいっぱいいることがあります。
この虫はタカラダニ(カベアナタカラダニ)といいます。
名前の由来は、セミに赤いダニがくっついていると
宝物を抱えているように見えるというところから来たようです。

日本では北海道から沖縄まで全域に分布しています。
1980年頃より不快害虫として駆除対象にされているそうです。
食性は雑食で、花の花粉や小型の昆虫を摂食するようです。
したがって、ヒトを「刺す」ことはないですが、
触れたりつぶしたりしないほうがいいようです。

コンクリート表面に棲む理由ですが、
コケなどの地衣類が住処と食物を提供する、
春先で花粉が大量に付着して餌が豊富、
天敵が居ない、などが推測されているようですが、
たしかな理由はわからないみたいです。
コンクリート壁の隙間や壁の割れ目に産卵するため
コンクリートの上でよく見かけるのかもしれないですね。
赤い体の色といい、かえって目立つような気がしますけどね・・・。

ビントロング

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ビントロング

別名クマネコのビントロングはネパールやミャンマーなどの
東南アジアなどの森林に生息しています。
体長61~97センチ。尾の長さ56~89センチと
写真でもわかるように、尾が長く大きいのが特徴です。
尾を木の枝に巻き付けてぶら下がることもできるそうです。
夜行性で雑食の彼らは、絶滅が危惧されています。

特に特徴があるのが匂い。
縄張りを主張するマーキングに用いられる
臭腺から出される液体が
ポップコーンの匂いがするとか・・・

日本では、高知県のいち動物公園、
福岡市動物園、神戸どうぶつ王国などで
飼育されているようです。

クロコサギ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/クロコサギ

アフリカ大陸やマダガスカルに生息するクロコサギ、
クロミノサギという別名もあります。
暑い地域で黒の体はさぞ大変でしょうね。
それもあってか、活動時間は朝夕の
日差しがあまり強くない時間帯です。

さて、このクロコサギですが、
カエルや魚を捕まえて食べますが
捕まえ方がとても変わっています。
翼をくるりと傘のように丸く広げて水面に影を作り
その影に集まる魚などを捕らえるのです。
水面の反射を黒い羽根でおさえて、
魚を見やすくしているという説もあります。
なんともかしこい鳥ですね。

ヒロハシサギ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒロハシサギ

メキシコ、中央アメリカから
アルゼンチン北部に生息するヒロハシサギは、
名前のとおり、くちばしが広いのが特徴です。
このくちばしが何に役に立っているのか、
詳しいことはわかっていないようです。
夜行性で目がくりっとしているのも
特徴のひとつです。

くちばしが広い、といえば、
ハシビロコウも同じですね。
実は、ヒロハシサギも、
ハシビロコウのように、あまり動かず、
くちばしとカタカタと鳴らす
クラッタリングをします。
行動まで似ているなんて、
ちょっと不思議ですね。

那須どうぶつ王国や、
神戸どうぶつ王国などで
見ることができます。

キリン

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/キリン

日本の多くの動物園でも飼育されているキリン。
遠くアフリカが故郷の生き物ですが、
でも人気のあるこの生き物を
なぜ変な生き物として今回取り上げさせていただいたか・・・。
今回は私の完全なる独断、主観でのチョイスです。
(キリンファンの方、申し訳ありません)

大きな目、耳、長いまつげと舌。
毛がふさふさ生えた控えめな角。
よく見てみると、すごいインパクトのある顔って気がします。
そして彼らはとても睡眠時間が短い!
深く眠るのは数分の場合もあるそうです。
座ることはあまりないそうで、出産も立ったまま。
赤ちゃんがあの高さから落ちることを考えるとハラハラします。
(赤ちゃんといっても大人の人間より背が高い)

そんな(私にとっては不思議のかたまりの)キリンですが、
真っ白な神々しい姿の子が発見されたことがあります。
きっと仲間からは変な目で見られちゃうんだろうけど・・・。