クズリ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/クズリ

小さいクマのような姿のクズリは、
イタチやカワウソの仲間です。
寒い地域を好む動物で、
アメリカ西部や、ノルウェー、
フィンランド、中国北部などに
生息していて、体長は65〜105cmほどです。

クズリはとっても怖い動物です。
食べ物の取り合いのときは、
相手が自分より大きくても、
数が多くても戦いを挑みます。
クマやオオカミが取った獲物を
奪い取ったこともあるそうです。
しかも、相手がその場から逃亡するまで
しつこく戦い続けるそうです。
小さな体で生き残るには強さも必要なのですね。

コアリクイ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ミナミコアリクイ

アルゼンチン北部、ウルグアイ北部、
エクアドルなどなど、南アメリカに生息しています。
歩くときは、前足の爪が長いため、
手の甲を地面に付けて歩くそうです。

このコアリクイはなんといっても
威嚇のポーズがユニーク。
ちょうど写真のようなポーズですが、
尻尾と後ろ足を支えにして仁王立ちになって、
前足を広げて威嚇ポーズを取ります。
ものすごい内股でもうなんとも可愛い・・・
全然怖くない威嚇ポーズです。

ハリモグラ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ハリモグラ

ハリモグラは、インドネシアや
オーストラリアに住んでいます。
体の大きさは30センチ~45センチほどで、
アリやシロアリを食べます。
名前のとおり、体はトゲトゲに
覆われています。
このトゲは、体毛が変化したもので、
1年に1回生え変わるそうです。
驚くと体を丸めたり、
トゲを逆立てたりして、
防御態勢になります。

穴も掘りますが、木登りもできるという
ハリモグラは、
哺乳類なのですが卵を産むそうです。

名前にモグラとありますが、
知れば知るほど
日本人がイメージするいわゆる
「モグラ」とは
ずいぶん違った生き物なのです・・・。

アカハライモリ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/アカハライモリ

アカハライモリ(ニホンイモリ)は、
本州、四国、九州とその周囲の島に生息している
日本固有の生き物です。

体の大きさは10センチぐらいで、
名前のとおり、おなかにまだら状の赤い模様があります。
これは、敵に対しての警戒色で、毒を持っています。
外部から刺激があると、この赤いおなかを見せるそうです。

このアカハライモリのすごいところは、
体の再生力が高いところです。
自分で尻尾を切り離すトカゲは、骨までは再生しないそうですが
アカハライモリはたとえ尻尾や指を失ったとしても
骨まで再生することができるのです。

小さく、一見弱いように見える生き物が
人間ではまねができない強さを持っている・・・
すごいですね。

ホウネンエビ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ホウネンエビ

体長2センチほどの細長い体で、
11対の脚を上に向けて泳ぐホウネンエビは
プランクトンの仲間で、
5月下旬から6月上旬の田んぼの中で見つかります。

名前の由来は、「大発生する年は豊年になる」
という言い伝えからです。

田んぼの中で見られるのは、1週間程度です。
そのわずかな期間で卵を産み、
夏・秋・冬と卵の状態で土中に過ごし、
次の春、田んぼに水が入ると孵化するのです。
卵は水なしでも大丈夫とは、すごいですね・・・。

ホトトギス

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/ホトトギス

皆さんおそらく名前はご存じでしょう。
ホトトギスは、ハトより少し小さい、渡り鳥です。
インドあたりから5月ごろに日本にやってきます。

この鳥の変わっているところは、
ご存じの方も多いかもしれませんが、
子育てをしないところです。
卵はよそ様の巣へ産んで、あとはお任せ・・・
(托卵 といいます)
なんだか、なかなかのやり手 というか
やられたほうはかわいそう というか・・・
自然は本当に不思議ですね。

コアラ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/コアラ

皆さんご存じ、大人気のコアラ。
オーストラリアに住む、ぬいぐるみのような
かわいい生き物ですね。
いろいろと変わったところがあるのですが、
子育て中のお母さんが子供に食べさせる
ご飯の準備の方法が変わっています。
お母さんは、盲腸の中でエサのユーカリを
半分消化した状態にして離乳食を作るそうです。
子供は生後22週を過ぎたころから
離乳食を食べるそうですが、なんと
お母さんの肛門から離乳食を食べるそうです・・・
でもこの離乳食は子供にとって、とても大事なもの。
ユーカリの葉を消化するために必要な微生物を
この離乳食から得るそうです。
この方法がコアラにとって一番良い方法なのでしょうね。

アカメアマガエル

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/アカメアマガエル

コスタリカやグアテマラなど、
熱帯雨林に生息しているアカメアマガエルは
名前のとおり、赤い大きな目が特徴です。
手足はオレンジで、脇腹付近と足の付け根は明るいブルーと、
かなりカラフルなので、毒がありそうに思ってしまいますが、
毒はありません。

アカメアマガエルは、卵を水面の上に出ている葉に産みます。
孵化したオタマジャクシはそのまま下の水の中に落ちるわけですが、
孵化する前に敵が近づくことを振動などで察知すると、
オタマジャクシは孵化予定より早くても
卵から出てきて、水の中に逃げるそうです。
これはすごい生き残りの方法です。びっくり・・・

セッカ

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/セッカ

スズメの仲間でスズメより小さいセッカは、
日本では沖縄から東北地方と、
広い範囲に生息しています。
主に昆虫などを食べますが、
変わっているのは繁殖のときの行動です。

オスは巣を作るのですが、
ヨシなどの葉を蜘蛛の糸を使って
縫って壺状の巣を作るのです。
蜘蛛の糸も、獲物を捕獲するときの
ベタベタする糸ではなく、
卵を包むときの特殊な糸を選んで、
葉に開けた穴に糸を通す、
文字通り縫い物をするんだそうです。

生き物はときおり、だれからも教わらずに
驚きの行動をしますね。
小さなセッカにもビックリです・・・・。

タカラダニ(カベアナタカラダニ)

写真出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/カベアナタカラダニ

※小さい虫が苦手な方、すみません。

ちょうど今時期、5月ごろになると、
コンクリートの上などをよく見ると
赤い虫がいっぱいいることがあります。
この虫はタカラダニ(カベアナタカラダニ)といいます。
名前の由来は、セミに赤いダニがくっついていると
宝物を抱えているように見えるというところから来たようです。

日本では北海道から沖縄まで全域に分布しています。
1980年頃より不快害虫として駆除対象にされているそうです。
食性は雑食で、花の花粉や小型の昆虫を摂食するようです。
したがって、ヒトを「刺す」ことはないですが、
触れたりつぶしたりしないほうがいいようです。

コンクリート表面に棲む理由ですが、
コケなどの地衣類が住処と食物を提供する、
春先で花粉が大量に付着して餌が豊富、
天敵が居ない、などが推測されているようですが、
たしかな理由はわからないみたいです。
コンクリート壁の隙間や壁の割れ目に産卵するため
コンクリートの上でよく見かけるのかもしれないですね。
赤い体の色といい、かえって目立つような気がしますけどね・・・。